読書メモ★★★★★『グロテスク』
大好きな肉乃小路ニクヨさんがオススメされていて、今更ながら読んだ、桐野夏生さんの『グロテスク』。
超お嬢様学校のQ学園出身者たちのお話。メインの登場人物には、東電OL殺人事件の被害者をモデルにしていると思われる人物もでてきます。
まずね。
・女子校出身者
・総合職として働いたことがある人(特に男性社員が多い会社で)
・マウントとりあうような世界を垣間見たことがある人
は是非、読んでほしい。
と、いうのも、私は上記全てに当てはまるのですが、今回「グロテスク」を読んで、今まで自分の中に潜んでいた負の感情が全てにこの小説で言語化されていたのです!
あぁ!こういう気持ちを自分も抱えていたのね、と!!
というか私の中に秘められていた、ほんとわずかな悪意、嫉妬、劣等感、苛立ちといった、ささやかな負の感情を
さらに煮詰めて煮詰めて凝縮したものがこの小説にはたくさん散りばめられていました!
ハッピーエンドではない(多分、これも解釈によるかも?)し、終始女の怨念が渦巻いているような話なのだけど、オススメです。
そして何より作者の桐野さんの圧倒的な筆力。桐野夏生ワールド、今更ながら?ハマりそう!